とおるです。

経営者の方とお話しすると、本当によく聞かれる質問があって。

「DX、何から始めればいいですか?」

ほぼ毎回、聞かれます。
それだけみんな、何から手をつけていいかわからないっていうことなんですよね。


自分の答えは、ずっと同じです。

「一番めんどくさい作業を、一個だけ教えてください」

これだけ。

全社システム刷新とか、AI導入戦略とか、
そういうかっこいい話は、全部後回しでいいと思ってます。


「一番めんどくさい作業」って、みなさん必ず一個は持ってるんですよね。

- 毎月の請求書を、手でExcelから転記してる
- 予約管理が紙のノートで、毎朝見返すのに20分かかる
- 社員からの経費精算を、一つずつチェックしてる
- 在庫確認のために、毎回倉庫まで行って数えてる

聞くと、だいたい出てきます。
「これ、毎回だるいんですよね」って、表情込みで。


自分がこの答えにたどり着いたのは、実は失敗からで。

最初にDXをやろうって思った時、全社の基幹システムを入れ替えるみたいな、
大きい話から考えてたんですよね。

要件定義して、予算組んで、ベンダー選定して…
って進めてるうちに、半年経ってました。
で、何も動いてない

「あれ、何のためにやってるんだっけ?」ってなって、
一回全部リセットしたんです。


そこで方針を変えて、「一番めんどくさい作業」を一個だけ
ピックアップしました。

自分の場合は、営業の日報集計でした。
毎週、営業5人分の日報をExcelにまとめて、数字を集計して、
社長に報告するっていう作業が、毎週3時間かかってて。

これ一個だけ、仕組みを変えてみたんです。
結果、3時間が10分になりました。


そこで気づいたのが、
「景色が変わる」って、こういうことなんだってこと。

3時間浮いた分、他のことができる。
浮いた時間で、次の「めんどくさい作業」に取り組める。
一個変えると、次の一個が見えてくる。

全社システム刷新みたいな話より、
こういう小さい積み重ねのほうが、結局は早いんじゃないかなって思ってます。


DXって、言葉だけ見るとすごく大きなことに聞こえるんですけど。

中身は、一個ずつの業務をちょっとずつラクにする、の積み重ねだと思うんですよね。

| よくある始め方 | 推奨する始め方 |
|-------------|-------------|
| 全社戦略を考える | 一番めんどくさい作業を一個選ぶ |
| 大きな予算を組む | 小さく試せる方法で始める |
| 完璧な設計をする | とにかく動かしてみる |


「DXを始めたい」って思ってる方がいたら、
今日、これだけ考えてみてほしいんです。

「自分の仕事で、一番めんどくさいの、何だろう」

それが一個見つかったら、もう半分終わってます。
あとはそれをどう変えるか、って話なので。

壮大な計画から入ると、たいてい止まります。
目の前の一個から始めるほうが、景色が変わるの、早いです。